言葉の力
言葉には大きな力があり、時にはナイフよりも傷つく恐ろしい武器ともなり得るものです。
私たち保護者は、子ども同士で使っている言葉に細心の注意を払っていますが、子どもの前で放っている自分自身の言葉には、案外無関心かもしれません。しかし、大人の一言一句は子どもはよく覚えているもの。うっかり誰かの悪口を言っているのを聞かれたら、子どもの心に深い傷を残してしまう可能性もあります。子どもの人格形成に多大な影響を及ぼす周囲の大人の言葉。だからこそ、私たち大人は常に言葉遣いには細心の注意を払う必要があると思います。
先日、寝る前に岡田斗司夫さんの切り抜き動画を観ていたら「いいひと戦略」の話の際に「悪口は口から出るおならである」という話をしていました。まさに言葉の力の怖さを的確に表した名言だと思い、それを聞いた瞬間にソワソワして眠れなくなりました←。おならと悪口の類似点に着目し、悪口の持つ負の力を浮き彫りにしているでゃあ!!!
ということで、今回は「育児と悪口」について考えてみました。
おならと悪口の類似点
それでは、おならと悪口にはどのような類似点があるのでしょうか。
無意識のうちに出てしまう
おならも悪口も、私たちが無意識のうちに、気づかないうちに出てしまう産物。いずれもコントロールが効きにくい部分があります。
人前ではコントロールが求められる
しかしおならも悪口も、人前では控えるべきものです。おならは人前でするのは常識的にマナー違反であり失礼にあたります。同様に悪口も、人前では控えるべきマナーです。
(岡田さんの話の流れ的には、人前で悪口を言う人は、周りにもそういう人が集まってくる人から損をするとのことでした。ホワイト社会を生きていく上では、人からは「あいついい人だよな」と思われているほうが得だとのことです)。
一度出せば取り返しがつかない
おならも悪口も、一度口から出してしまえば、それを元に戻すことはできませんよね。その場におならの臭いが残り、悪口の言葉が空気を汚してしまいます。
つまり、おならと悪口は無意識の産物でありながら、人前ではコントロールが求められ、一度出せば取り返しがつきません。その点で非常によく似ているのがわかります。
悪口がもたらす害
しかし悪口は、おならとは比べ物にならないほど、人の心を深く傷つける可能性があります。
相手の自尊心を傷つける
例えば子どもに向かって「バカ」や「デブ」「ブス」といった言葉を放ったもんなら、相手の人格そのものを傷つける可能性があります。暴力だと言ってもいいぐらいです。たった一言でも、相手の自尊心を深く踏みにじってしまうかもしれません。
そこまで言わないにしても「遅い!」「汚い!」「うるさい!」ぐらいのことはついつい言ってしまうことも。親としては悪口のつもりはありません。早くしてほしい、汚さないでほしい、静かにしてほしい。その欲求を上手く伝えられずに強い言葉を使ってしまうことも。しかし令和のこの時代、これらも悪口になってしまうかもしれません。伝え方に気をつけていきたいものです。
親子の信頼関係を損なう
保護者の悪口は、親子の絆を壊し、子どもが親を信頼できなくなるきっかけにもなりかねません。子育ては親子の信頼関係が何よりも大切なはずですよね。
いじめを助長する
子どもが悪口のある環境に慣れてしまうと、いじめっ子になるきっかけにもなり得ます。無意識でクラスメイトを傷つけたり、親の言葉に傷つけられた子どもが他の子どもに対して暴力やいじめを振るったり……負のスパイラルを生んでしまう危険があります。
自身のストレスを高める
悪口を言う人は、それでストレスが発散できたつもりでいるかもしれません。しかし実際は、それで心に穴が開き、かえってストレスがより高まってしまうこともあると思います。
このように悪口は、おならとは比べ物にならないほど、マイナスの連鎖を生み出す危険な武器です。相手の心を傷つけ、人間関係を壊し、自分のストレスを高めてしまうのが悪口なのだと思います。
言葉を慎む大切さ
言葉の持つ力を踏まえれば、私たち大人は言葉を慎重に選ぶ必要があることがわかりますよね。
子どもの前では特に気をつけたいものです。親の一言が子どもの人格形成に与える影響は計り知れません。したがって、イライラしそうになったら一呼吸おいて冷静になる必要があります。感情的にならずに、相手の立場に立って物事を見直してみることも大切です。子どもの気持ちを考えれば、否定的な言葉ではなく、前向きな言葉がけをする方が適切であることが分かりますね。
たとえば、「バカ」と言うより「もっとできると思うよ」と言った方が、子どもの自尊心を傷つけず、むしろやる気につながります。「汚い!」と言うよりも、言葉を選んで「きれいに遊んでね」と伝えることが重要です。こうした前向きな言葉がけを意識していくことが、保護者としては大切なのだと思います。
そしてうっかり悪口を言ってしまったときは、その言葉を撤回するのではなく、素直に「ごめんね、悪かった」と謝ることが大切だと思います。親だって間違えることもあります。反省の言葉とともに、今後気をつけると子どもに伝えることが大事なのではないでしょうか。大人が反省する姿を見ることで、子どもも言葉の重みを学べるのだと私は思います。
まとめ
「悪口は口から出るおならである」。この岡田斗司夫さんの言葉を胸に、私たち大人一人ひとりが、心の中に岡田斗司夫さんを飼い、言葉の力と影響を認識することはとても大事だと思います。私はひろゆきを追い出し、岡田斗司夫さんを飼うことに決めました。ようこそ。家賃も更新料もいただきません。チェックアウトはご自由に。でも、出ていかないでほしいです。
は?
ちょっと自我が出てきたのでこの辺で。ではでは。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
0 件のコメント:
コメントを投稿