どうも、横ナルカです。本が好きで暇さえあれば読んでるただの主婦です。子どもへの絵本読み聞かせはもちろん、自分で小説を書くことも大好きです。子どもの頃からずっと本ばかり読んでいて、大学は文学部に進み、そこで図書館司書の資格もとりました。
さて。読書は子どもの心を豊かにする素晴らしい活動だと思います。物語の中で様々なことを疑似体験し、多様な価値観に触れることで、感性や想像力が育まれると言われていますね。ここでは、読書が子どもにもたらす7つの効果と、それを引き出すための実践法をご紹介します。
1. 感情理解と共感力の発達
読書は、子どもの感情理解と共感力を育てます。物語の登場人物の喜びや悲しみ、怒りや恐れなどの感情を追体験することで、子どもは自分と他者の感情を理解する力を身につけていきます。
実践法
感情が豊かに描写された物語を選び、登場人物の気持ちについて子どもと一緒に考えてみましょう。「主人公はどんな気持ちだったんだろう?」「もし自分だったらどうするかな?」と問いかけることで、子どもの感情理解を深められます。
おすすめ絵本
・林明子(著)『こんとあき』
・佐野洋子(著)『100万回生きたねこ』
・マージェリィ・W・ビアンコ(著)/酒井駒子(翻訳・イラスト)『ビロードのうさぎ』
2. 言語能力の向上
本を読むことは、子どもの言語能力を大きく伸ばします。物語の中の美しい表現や新しい言葉に触れることで、語彙力が増え、読解力や表現力が高まります。
実践法
子どもの年齢に合った本を選ぶことが大切です。絵本や児童書など、子どもが楽しみながら読める本を提供しましょう。読み聞かせの際は、言葉の意味を説明したり、表現の面白さについて話し合ったりすると良いでしょう。
おすすめ絵本
・中原中也(著)/にしむらあつこ(絵)/齋藤孝(編)『サーカス』
・宮沢賢治(著)/小林敏也(画)『やまなし』
3. 想像力の育成
読書は子どもの想像力を大いに刺激します。本の中の世界を思い描くことで、子どもの創造性が育まれます。豊かな想像力は、問題解決能力やアイデア力にもつながります。
実践法
ファンタジーやSF、冒険物語など、想像力をかき立てる本を選ぶのがいいと思います。本を読んだ後は、「もしも自分が主人公だったら」「物語の続きはどうなるかな」など、子どもの想像力を引き出す問いかけをしてみるのも楽しいです。
おすすめ絵本
・すずきのりたけ(著)『ぼくのおふろ』
・ふるたたるひ/たばたせいいち『おしいれのぼうけん』
4. 集中力と持続力の向上
本を読むには集中力と持続力が必要です。物語の展開を追いながら最後まで読み通すことで、子どもの集中力と持続力が鍛えられます。これは学習面でも大きな効果を発揮することだと思われます。
実践法
子どもが興味を持てる本を選ぶことが何より大切です。図鑑や児童文学、マンガなど、子どもの好みに合わせて本を提供しましょう。最初は短めの本から始め、徐々に長い本へとステップアップしていくといいでしょう。
5. 知的好奇心の刺激
読書は子どもの知的好奇心を大いに刺激します。未知の世界や新しい知識に触れることで、子どもの学びへの意欲が高まるのです。
実践法
子どもの興味関心に合わせた本を選びましょう。恐竜や宇宙、歴史など、子どもが夢中になれるテーマの本を提供することが大切です。本の内容について子どもと一緒に調べたり、関連する場所へ出かけたりするのも良いアイデアです。
おすすめ絵本
・かがくのともシリーズ(福音館書店)
・おかだだいすけ(文)/遠藤宏(写真)『おすしやさんにいらっしゃい! 生きものが食べものになるまで』
6. 自己理解と自尊心の育成
読書は子どもの自己理解と自尊心を育てます。登場人物の生き方や考え方に触れることで、子どもは自分自身と向き合い、自分らしさを見つめ直すきっかけを得るのです。
実践法
子どもの悩みや関心事に合った本を選ぶことが大切です。成長の過程で直面する問題を描いた物語や、自己肯定感を高められる本を提供しましょう。本の内容について子どもの感想を聞き、共感的に受け止めることが重要です。
おすすめ絵本
・瀧村有子(著)/鈴木永子(絵)『ちょっとだけ』
・いぬいさえこ『きみのそばにいるよ』
7. 心の安らぎと癒し
読書は子どもに心の安らぎと癒しをもたらします。物語の世界に没頭することで、日常のストレスから解放され、心が落ち着くのです。
実践法
寝る前の読み聞かせタイムを設けるのがおすすめです。温かみのある物語を選び、優しい声で読み聞かせましょう。子どもが自分で本を選び、静かに読書を楽しめる環境を整えることも大切です。
おすすめ絵本
・ウクライナ民話/エウゲーニー・M・ラチョフ(絵)/内田 莉莎子(訳)『てぶくろ』
・いもとようこ『ありがとう』
まとめ
読書が子どもの心を豊かにする効果は計り知れません。感情理解、言語能力、想像力、集中力、知的好奇心、自己理解、心の安らぎなど、多岐にわたる能力が読書を通して育まれることだと思います。
親は子どもの興味関心に寄り添いながら、適切な本を提供していくことが大切なのだと思います。読み聞かせや対話を通して、子どもと本の世界を共有する時間を持つことも重要ですね。
子ども時代に読書の喜びを知ることは、生涯にわたる学びと成長の礎になります。本を通して子どもの心が豊かに育まれるよう、親子で読書を楽しむ習慣を大切にしていきたいですね。
子どもの感性や想像力、言語能力や集中力、知的好奇心や自己理解など、様々な面で読書の効果が発揮されます。それは子どもの人格形成や将来への準備にもつながるでしょう。
読書好きな子どもは、人生の様々な場面で本の力を借りながら、自分の可能性を広げていけるはずです。
読書は子どもの心に寄り添い、優しく導いてくれる最高の友達です。その友達との出会いを、親子で楽しんでいきたいですね。子どもの輝く未来につながる読書の習慣を、今日から始めてみませんか。
0 件のコメント:
コメントを投稿