日本とアメリカの子どもの読書習慣の違いについて思うこと

2024/04/10

育児のお悩み

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どうも。横ナルカです。現在1歳と6歳の子どもを育てている2児の母です。また、本が好きで暇さえあれば読んでいます。小説を書くことも大好きです。

さて。読書は子どもの知的成長に大きな影響を与える重要な活動ですよね。しかし、日本とアメリカでは子どもの読書習慣に興味深い違いが見られます。

今回はその件について記事にしていきたいと思います。



読書内容の違い

日本では児童文学や絵本、マンガなどフィクション系の本を好む傾向が強いのに対し、アメリカでは歴史、科学、伝記などノンフィクション系の本が人気です。アメリカの学校図書館には多くのノンフィクション本が揃えられ、調べ学習にも活用されています。

読書のスタイルの違い

日本の子どもは「黙読」が中心で、一人で静かに本を読む習慣が身についています。学校では「朝の読書」の時間が設けられ、みんなで本を読む光景が見られます。一方、アメリカでは「多読」が推奨されていて、たくさんの本を読むことが重視されます。学校の「Reading Workshop」などでは、個人の興味に合わせて自由に本を選び、読後にクラスで意見交換をする活動が行われます。

“多読とは、もちろん「多量」の本を読むことを指しているが、私は、「多読」の「多」にもう二通りの意味を付加したい。一つは「多彩」であり、もう一つは「多様」である。

日本において多読学習/教育を他の言語教育に先駆けて推進している英語教育では、「100 万語」という「量」を大きな目安としており、英語教育の多読推進の本では「100万語突破」をうたっているものが多く見られる”(http://academicjapanese.jp/dl/ajj/ajj10.1-17.pdf)

背景にある社会的要因が違うということ

日本は受験競争が厳しく、子どもたちは勉強に多くの時間を割かざるを得ません。それは読書の時間を確保するのが難しいとも言えます。一方、アメリカでは読書を学力向上につなげる取り組みが積極的に行われています。各州で「Reading First」というプログラムが実施され、読解力の向上が図られています。

Reading First は、置き去り禁止法に基づいて義務付けられ、連邦教育省によって管理される米国連邦教育プログラムです。このプログラムは、Reading First から資金提供を受けている学校に対し、「科学に基づいた」読書指導を行うことを義務付けています”

(https://en.m.wikipedia.org/wiki/Reading_First)

家庭環境の影響も大きい

日本の家庭では子どもの読書への関心が薄れつつあるという指摘があります。共働き世帯の増加で親が読み聞かせをする時間が減り、電子機器の普及で活字離れが進んでいると思われます。アメリカでも同様の課題はありますが、子どもの読書習慣を大切にする意識は根強く、家族で図書館に行くなどの習慣が残っています。

まとめ

こうした違いを踏まえ、日本でも子どもの読書活動を活性化する取り組みが求められています。学校図書館の充実や、読書イベントの開催など、読書に親しむ機会は少し前と比べると増えてきているのではないでしょうか。また、デジタル化の流れの中で、電子書籍などを活用した新しい読書のスタイルを取り入れていくのとも大切だと個人的には思います。

アメリカのほうがいいとか、日本はこのままでいいというつもりはありません。日本とアメリカ、両国の強みを生かしながら、子ども一人一人の読書への興味を引き出していくことが何よりも大切なのではないかと私は思っています。

ちなみに私の好きなアメリカの児童書は『グレッグのダメ日記』です(笑)。伝記でもなければ宇宙などの科学系でもありませんね(笑)。

時代とともに変化する読書のあり方。日本とアメリカの子どもたちがそれぞれの良さを学び合い、新しい読書文化を創造し、子育てに活かしていけたらと思っている次第です。最後まで読んでいただきありがとうございました。


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