絵本のプロフィール
作者:いぬい さえこ
出版社:パイインターナショナル
発行:2022年
対象年齢:3歳から
要約
そのままの君が大好きであることを伝えられる、親子で読みたいメッセージ絵本。
この絵本から学べること
※ 項目の特性上、ここから先は本の内容に触れていきます。いわゆるネタバレが含まれてしまう可能性があることをご了承の上、お読みください。
この絵本は優しさと共感に満ちていて、他人や自分自身に対して優しく接することの重要性を教えています。子育てをしていると、つい子どもの失敗を叱りすぎちゃうことがありますが、夜の読み聞かせでこれを読むと、「そんなに怒らなくてもよかったよなあ」と反省します。失敗してしまうということは、挑戦したということなんだよなあ……と。
私たち親は、子どもに他者の気持ちを思いやることの重要性を解きますが、同時に、子どもの気持ちを思いやることも大切。これを読むことで反省しつつ、自分の心も不思議に軽く、そして温かくなっていきます。
◆自分を受け入れることの大切さ
"あなたは、よいこ。なにかを じょうずに できなくても。みんなと 同じように できなくても"
というメッセージがあります。これは自分を受け入れ、他人と比較せずに自分のありのままを大切にすることの重要性を教えてくれていると思います。
◆困難に立ち向かう勇気
つらいときや心細いときにも、困難に立ち向かう勇気を持つことはとても大切です。絵本が伝えてくれる優しいメッセージは、逆境に負けない強さを見つける手助けになると私は感じました。
◆他者への理解と思いやり
この作品は、小さな動物たちが共に生活する森の中を描いています。これは、他者への理解と思いやりの重要性を伝えていると捉えることができます。異なる個性や能力を尊重し、受け入れることはとても大切なことです。その中で、傷ついたり、苦しい気持ちになったとしても、それでも理解と思いやりの気持ちは忘れてはいけませんね。それは誰かのためであると同時に、自分のためでもあるのですから。
◆自分の声を上げる勇気
自分の考えや感情に正直であり、自分の意見や信念をはっきりと表現する勇気を持つことの重要性も、この作品は示唆していると感じました。
◆適応ではなく、自分に合った選択
エゾナキウサギとアカネズミの会話のシーンがあります。ここでは、既成の靴が自分に合わないと感じた場合、無理に合わせずに適応するのではなく、自分に合った選択をすることが大切であることを示しています。社会の期待や規範に縛られず、自分らしく生きる勇気をもたせてくれるメッセージだと感じました。
※ この項目は、ブログ主の主観に基づいて書いております。著作者様の思想や感情を反映したものではありません。
※ お子さまの心の成長や読書感想文のご参考、または大人の方の自己啓発にお役に立てたら嬉しいです。
※ まだ作品を読んでいないかたは、ぜひ書店や図書館等で探して読んでみてくださいね。
子ども(6歳)の感想
・ママが怒るときもあるけれど、ちゃんと自分のことを好きであるとわかった
・ずっと一緒にいるんだもんね。お腹の中にいるときから
(ごめんね。ママ、寝不足だと怒りっぽくなっちゃって……反省)
母親の感想
赤ちゃんが産まれてから長女のことを前のように構ってあげられなくなったため、彼女のメンタル的なケアのためにとこの絵本を購入してみました。
読んでいる途中に私のほうが泣き出す始末(汗)。
子どもでもわかる平易な文章がスッと心の奥に入ってきて、温かすぎて涙が出てしまいました。
小さな子どもだけではなく、今を頑張って生きている多くの人の心に響く絵本だと思いました。
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