ミッシェル・ヴァン ゼブラン・作 金原瑞人・訳 |
あらすじ
ゼルダのママはすごいんです。まほうのくすり、あやしいくすり、そんなものをチョチョイのチョイとカンタンにつくっちゃう。だけど料理はもっと得意。そんなママの娘、ゼルダはいたずら大好き。まだ文字を覚えていないからこのぐらいで済んでいるけれど、もし文字を覚えて魔法の本を読めるようになってしまったら……一体どうなっちゃうの……!?
(以下、ネタバレ含みます。)
ゼルダのママに共感しながら読んでいると……
これは育児をしている方の大半の方が共感しながら読み進めるんじゃないかと思います。子どもって絶対と言っていいぐらいイタズラをしますよね。別にどんなイタズラをしまくると詳細をダラダラ書いているわけではありませんが、寝静まったゼルダにキスしながら
「まったく ほんと つかれるむすめ。だけど うるさく いうのはだめね」
と言って、それからぐったり、くたびれているママに大共感。ふぅ──。なんて、そんな一息つく間もなく、ママに嫌な予感が走ります。……もしこの子が文字を覚えて魔法の本を読めるようになってしまったら!?
・
・
・
ゼルダのママはいつものようにシチューをつくります。そのシーンに入ると娘が突然「シチューってなに?」と言いました。
「え、知らないの? 何度も食べているはずだよ」
「知らない。美味しそう。食べたい!」
いや、美味しそうって言ってるけれどゼルダのママはこんなタイトルのレシピ本を読みながらつくっています。
おしっこ風味のおいしいフレンチドレッシング
ま、まあそこには触れず、「じゃあこのあと一緒につくろうね」といってその日の夜はシチューをつくって食べました。
文字を覚えたゼルダは?
ママがシチューをつくっている間、イタズラ好きのゼルダは、ママが隠していた【まほうのもじのれんしゅうちょう】を見つけてしまいます。それを部屋に持ち帰り、どんどん文字を覚えていきます。いったいどんなイタズラを始めちゃうの……と思いきや、ゼルダが始めたのは料理。ママをびっくりさせてやりたいといって、クモのスープをつくりました。ママは驚きます。字を読めるようになったということは、まほうのくすりなんかもつくるようになって──と不安に──だけどごちそうを断ることはできないからと、スープをひとくち──美味しい!
ゼルダは他にもお料理をたくさんつくってママをおもてなししました。全部、おいしい!
成長にイタズラは必要不可欠なのかもしれない…と思った
いやあ……私もゼルダのママのように、こどものイタズラに頭を悩ませてばかりです。だからつい、子どもを疑ってしまったり、やりたがることを「だめ。もっと大きくなってからね」といって禁止してしまったりします。でもそれって、子どもの成長を止めようとしていることとニアイコールなのかもなあ、とこの本を読んでなんとな〜く思いました。そして検索魔な私(笑)。こんな記事にたどり着きました。
子どもはイタズラによって脳を急速に発達させている、とかなんとか。ついつい、禁止してしまったり叱ってしまったりするけれど、なるべく見守るようにしていきたいと思いました。
メニューがオエッとなるようなものばかりで絶妙(笑)
娘はゼルダがつくった料理の名前を読み上げるたびに「オエーッ!」とか「ヒーッ!」とか悲鳴をあげていました(笑)。「魔女ってこんなもの食べるの?」とか。「全部の魔女がそうとは限らないんじゃない?でもゼルダの家ではこういうのを食べるんだね」と答えておきました。
借りた理由は、金原瑞人さんの翻訳本だから
実は私、金原瑞人さんの翻訳本が割と好きなんですよね。なかでも『青空のむこう』は10代の頃に読んだのですが、ずっと心に残っている作品です。事故にあって空の上に行っちゃった少年が、幽霊(?)になってまた街に戻ってくる話……だったと思います。あれ?好きっていいながらちゃんと覚えていないっていう←。何回も読み返していたはずなのに!もう一度読んでみたいと思います。
絵本に影響を受けてお料理するのも楽しい!
ということで、絵本を読んだあとは娘と一緒にお料理しました。
美味しい、美味しい、と言って食べていました。
絵本を読んでお料理するのも楽しいですよね。パンケーキ系の絵本を読むと、絶対パンケーキをつくる運びになる時期もあったなあ。
ということで、最後まで読んでくださってありがとうございました。
0 件のコメント:
コメントを投稿