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【絵本】『ツェねずみ』のあらすじ、学べること、親子の感想。




絵本のプロフィール

作者:宮沢賢治
絵:石井聖岳
出版社:ミキハウス
発行:2009年
対象年齢:6歳から

要約

動物や道具にしつこく「まどうてください」と言い続ける他責思考の強いツェねずみが、最終的にねずみ捕りに捕まってしまうお話。

この絵本から学べること

※ 項目の特性上、ここから先は本の内容に触れていきます。いわゆるネタバレが含まれてしまう可能性があることをご了承の上、お読みください。

◆思いやりの大切さ

ツェねずみが自分の都合だけで他の仲間たちに無理なお願いをし続ける姿が描かれています。この作品を読むことで、他人の気持ちや立場を考えることが大切であることが学べるかと思います。

◆無理な要求は仲間関係を悪化させる

ツェねずみが「まどってください」と償いを要求することで、動物や道具たちと関係が悪化していきます。思いやりのなさ、他責思考による無理な要求は信頼関係を崩壊させると読み取ることができます。

◆他人を利用することの危険性

ツェねずみは大儀な様子でねずみ捕りのところに毎晩通いましたが、最終的には罠にかかってしまいます。他人を利用することは短期的にはいい結果を得ることができるかもしれませんが、長期的には危険であるという教えと読み取ることができるでしょう。
ツェねずみは自主的に危険な状況に足を運んでいたわけですが、それでも相手が悪いと責め続けます。救いがないですね。天晴れ(天晴れ?)。

◆現実と想像の区別

作品ではツェねずみが過剰な想像をして、実際には起こっていないことを事実のように思います。いわゆる被害者意識ですね。このことから、起こったことは客観的に判断することが重要だとわかります。

◆自己中心的な態度の反省

ツェねずみは自分の利益や要求だけを追求し、他人の立場や気持ちを認めません。自分だけでなく他人の幸福や利益も考慮することが重要だと示されています。
宮沢賢治には『世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない』といった思想の根底がありました。この作品にもこの思想が反映されていると思います。
 
◆同じ失敗を繰り返さない

ツェねずみは、何度も何度も「まどうてください」と言い続けました。自分を顧みることなく他者を責め続けました。そうやって生きて、そうやって捕まって。あーあ。

※ この項目は、ブログ主の主観に基づいて書いております。著作者様の思想や感情を反映したものではありません。
※ お子さまの心の成長や読書感想文のご参考、または大人の方の自己啓発にお役に立てたら嬉しいです。
※ まだ作品を読んでいないかたは、ぜひ書店や図書館等で探して読んでみてくださいね。


子ども(5歳)の感想

・何百回も「まどうて、まどうて」って言うなんておかしいねずみ!
・(ねずみ捕りに捕まったシーンで)あーあ。バイバーイ。
母親の感想
私はどちらかというと自責の念が強い人間なので、ツェねずみみたいな人に絡まれるとすぐに謝って、物やらお金で解決してぴえんしてしまうタイプです。ただ、ツェねずみみたいなメンタリティーを持っていないわけではないので、気をつけたいと思います(笑)。

賢治作品は内容が面白いだけではなく音読も楽しいので読み聞かせに最適です。
ぜひ図書館や書店で探してみてくださいね。
ではでは。
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