絵本のプロフィール
作者:シェル・シルヴァスタイン
訳者:村上春樹
出版社:あすなろ書房
発行:2010年
対象年齢:4歳から
要約
木が少年との関係に幸せを感じ、ずっと与え続けていく物語。
この絵本から学べること
※ 項目の特性上、ここから先は本の内容に触れていきます。いわゆるネタバレが含まれてしまう可能性があることをご了承の上、お読みください。
◆時間の経過と変化
物事は時間とともに変化し、成長します。少年と木の関係は時間の経過とともに変化しました。この作品は、時間の経過に伴う変化と、それに対する受け入れの重要性を示しています。
◆無尽蔵の喜び
木は少年が喜ぶことに喜びを感じました。他人の幸福や喜びを追求することが、自身の幸福感をもたらすことを学ぶことができます。
◆心の変化
少年が成長するにつれて、彼の欲望や価値観も変化しました。この作品は、人は成長する過程で心が変わることを示しており、自身の成長と変化を受け入れることの重要性を教えてくれます。
◆静けさと安らぎの重要性
最後に、少年が求めるものは静かな場所での安らぎでした。この作品は、忙しい世界の中、静けさと内なる平穏を見つけることの大切さを教えてくれます。
※ この項目は、ブログ主の主観に基づいて書いております。著作者様の思想や感情を反映したものではありません。
※ お子さまの心の成長や読書感想文のご参考、または大人の方の自己啓発にお役に立てたら嬉しいです。
※ まだ作品を読んでいないかたは、ぜひ書店や図書館等で探して読んでみてくださいね。
子ども(5歳)の感想
・木が切り倒されてしまったのが可哀想だと思った
・最初は仲良しだったのに、少年がどんどん離れていって木が可哀想だった
・木は歩けないから、少年を待つしかないんだね
・なんで少年は、おじいちゃんになってもずっと少年って呼ばれているのかな
母親の感想
とてもシンプルな作品ですが、私個人的には、親として子どもにしてあげられることって、なんなんだろうと考えさせられる作品でした。
少年は最初、無邪気に葉っぱを集めたり、木登りをしたり、木と一緒にかくれんぼをしたりしていましたが、成長していくにつれ、欲求は物質的なものへと変化していきました。人間って勝手だよなあと思いつつも、どうしたってそれが人間。木はそんな少年の夢や願望を支えるために奉仕し続けました。
(ちなみに日本語訳タイトルは『おおきな木』ですが、英語版だと『The Giving Tree』です。
やがて少年は年老いて、遠くへ行きたくなり(何があった?)、そして戻ってきたかと思うtお、もう自分は何も必要ないんだと……。ただ安らげる場所だけあればいいのだと……。
どちらかと言うと、子ども向けというよりは大人向けと思える哲学的な絵本でした。
絵は白黒でシンプル。読んだその時々で自分の精神状態が反映される作品だと思います。

応援クリックしていただけると励みになります!
0 件のコメント:
コメントを投稿